鼻炎、咳、喘鳴|うちやま小児科こどもクリニック【高槻市富田丘】

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鼻炎、咳、喘鳴

鼻炎、咳、喘鳴|うちやま小児科こどもクリニック【高槻市富田丘】

鼻炎(鼻水、鼻づまり)

鼻炎、咳、喘鳴

鼻炎の原因は主にウイルスや細菌による感染症、アレルギーで起こることが多く、気温・湿度の変化などで起こることもあります。ウイルス感染(かぜ症候群)による症状の場合は1~2週前後で軽快することが多いですが、それ以上持続する場合は副鼻腔炎(いわゆる蓄膿症)やアレルギー性鼻炎の可能性があります。稀ですが乳幼児期には異物(小さくて丸い球形のおもちゃ)が詰まっていることもあります。年齢が低く、保育所に入所されているお子さんは感染症による鼻炎症状を繰り返したり、長く続くことがあります。3~4歳から学童期のお子さんになるとダニやハウスダスト、スギやヒノキによるアレルギー性鼻炎もよくみられます。

当院では鼻腔・鼻粘膜の観察も行い、年齢や必要に応じてアレルギー検査(血液検査)を行い治療方針を決めます。また乳幼児は中耳炎の合併も多く鼓膜の観察も可能な限り行うようにしています。

は発熱と同じく子どもの受診で頻度の高い訴えの一つです。

健康なお子さんでも咳は気道の刺激に対する生理的な反応ですので一日平均10回程度、多いときで30回程度見られることもあるといわれています。ただ保育園や幼稚園、学校を休むかどうか悩むこともあるでしょうし、夜間起きてしまうこともあればご家族としても心配なことでしょう。

小児期の咳の原因としてはRSウイルスやヒトメタニューモウイルス等の病原体によるウイルス感染症が多く、鼻水や発熱も伴うことがしばしばです。乳児期では感染症以外にも喉頭軟化症や血管輪などの先天疾患(生れつきの病気)、胃食道逆流症などがあります。幼児期から学童期以降では感染症以外にも気道異物や気管支喘息が代表的な原因で受動喫煙や心因性によるものも見られます。ウイルス感染後の1~2週間は咳が残ることが良くありますが3週間以上咳が続く場合には百日咳や気管支喘息の可能性があります。また、副鼻腔炎や中耳炎により咳が長引く場合もあります。

当院では聴診だけではなく鼻腔・鼻粘膜、鼓膜の観察を行い必要に応じて病原体の迅速抗原検査や血液検査(アレルギー検査含む)を行い治療方針を決定します。症状の経過や診察から先天疾患、気道異物の疑いがあれば入院治療対応施設へ紹介させていただくこともあります。

胃食道逆流症

胃の内容物の食道への逆流を胃食道逆流といいます。40%の健康な乳児が1日1回以上はミルクを吐くといわれており軽度の逆流を起こすことは病気ではありません。成長とともに自然に改善していくことが多いですが何らかの症状(体重が増えない、喘鳴、咳嗽、腹痛、胸やけ等)や合併症(食道炎、肺炎、気管支喘息等)を伴う場合に胃食道逆流症とされ検査や治療が必要になることがあります。

喘鳴(ぜんめい)

喘鳴(ゼーゼー)は気道(空気の通り道)が狭くなった状態で聞こえる呼吸の音です。息を吸うときに聞こえる喘鳴を吸気性喘鳴と言い、主に上気道(お鼻から気管にかけて)の病変です。

息を吐くときに聞こえる喘鳴を呼気性喘鳴と言い、主に下気道(気管支~細気管支)の病変です。

乳児期には鼻閉時や授乳後のゴロゴロ、ゼーゼーと言った症状も見られるため緊急性がないこともありますが、急性細気管支炎(RSウイルス感染が多い)、血管輪、喉頭軟化症、先天性心疾患による喘鳴もあり注意が必要です。

乳幼児期から学童期には感染に伴うクループ症候群(オットセイの鳴き声のような咳も伴う)、気道異物、気管支喘息、アナフィラキシー、心筋炎による心不全等があり重症化の可能性がある疾患も含まれます。気道異物やアナフィラキシーは問診が大切になりますので日頃のお子さんの観察が大切です。

当院ではまず経皮酸素飽和度(SpO2モニター)のチェックを行いお子さんの酸素の状態を確かめます。聴診から呼吸状態の評価を行い必要に応じて病原体の迅速抗原検査や吸入治療、酸素投与を行います。症状の改善が乏しければ入院治療が必要になることがあります。血管輪、先天性心疾患や心筋炎は当院の心エコーで診断が可能です。気道異物や先天疾患の中には胸部

レントゲンやCT検査による診断が必要になることがあり入院検査治療対応が可能な病院へ紹介させていただきます。

急性細気管支炎

主にRSウイルスやヒトメタニューモウイルスで起こる下気道感染症です。呼吸が早くなって、陥没呼吸(胸がぺこぺこへこむ)や喘鳴が見られます。早産児や先天性心疾患のお子さん、乳児期早期(3か月以下)のお子さんは重症化することがあります。酸素飽和度(パルスオキシメーター)が95%未満はより重症度の指標になります。気管支拡張薬の吸入やステロイド投与に反応することもありますが特別な治療はありません。哺乳・飲食困難、低酸素症があれば入院での輸液や加湿酸素投与が必要になります。呼吸状態が悪ければ呼吸補助療法が必要になります。

喉頭軟化症

のどの奥にある声を出す声帯や空気の通り道である気管のある部分を喉頭といいます。
生れつき喉頭が柔らかく弱いと呼吸に伴って空気の通り道を塞いだり、狭めることで喘鳴が出る疾患を喉頭軟化症といいます。生れつきの喘鳴(先天性喘鳴)の多くがこれです。
年齢とともに改善することも多いですが、哺乳不良やチアノーゼ、体重増加不良があるようなら検査や治療が必要になります。

血管輪

気管や食道、もしくはその両方を異常な走行をする血管(重複大動脈、右大動脈弓、右鎖骨下動脈起始異常。左肺動脈の異常等)が囲い込んだり、前方から圧迫した病態をいいます。
症状や症状の出現時期は様々で、喘鳴以外にも哺乳や体動で呼吸が苦しくなったり、飲み込むのが難しかったり、時にはチアノーゼが出ることもあります。
疑いがあれば胸部レントゲン検査やCT検査が必要になります。

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